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人はなぜ痛めるのか?

筋・骨格系の痛みはなぜ起るのでしょうか?結論から言いますと、以前のコラムで書いた「静の姿勢、動の姿勢」が影響大だと思います。その中でキーポイントになるのが動の姿勢においての「筋・筋膜の癒着」です。
歩く動作を考えてみましょう。この動作を注意深く観察すると、その人がどこで癒着が起っているかわかります。癒着が起きた時点では、痛みは発生しません。その癒着により、関節の連動が上手く行かない時に痛みというサインで脳に知らせるのです。
 例えば、通常の歩行では痛みもなく生活している人が長時間座っていた後、歩き出す時に股関節や腰を痛める人がいます。これは癒着していた部分が歩行動作でまっすぐ前に足を出すのは大丈夫だったのですが、椅子から立つ時に少し足を開いて立つ動作に対応できなかった場合に起きるのです。
 そのちょっとした開脚する動作が癒着の存在により上手く機能しなかったので痛みを発生させたのです。
一回痛めると今度は、通常の歩行でも、方向転回する時など、微妙な股関節の動きでも痛みを発生させます。これにより、この方は通常の歩行も困難になったりするのです。
癒着は、痛みを起こされる原因の他でも動きを制限させる為にスポーツでのパフォーマンス低下にもつながります。 また、癒着は、患部とは別の部位(連動動作の中での)に存在することも少なくありません。その辺りの評価方法が難しいのです。
 カイロプラクティック治療では、これら癒着を評価し治療する知識・技術があります。もっと多くの人に知って頂きたいのですが、まだまだこれらの効果を認識されている人は少ないように感じます。もっと僕等自身がアピールしないといけないと思います。
次回コラムでは、癒着を取り除くことにより走るスピードが速くなった女の子のお話です。

がんばれ日本!